教師あり学習に関する記述として適切なものは次のうちどれか?
①バナナの画像とりんごの画像を大量に与えて似ているものをグループ分けする
②試行錯誤を行いながら効果が最大になる操作方法を学習する
③商品購入時におすすめの商品を教えてくれる
④過去の販売数から将来の売り上げを予測する
AI(Artificial Intelligence)とは、コンピュータがデータを分析し、推論や判断、最適化提案、課題定義や解決、学習などを行います。その根幹である機械学習には、いくつかの学習手法が存在しております。その中でも、最も代表的なものが「教師あり」学習になります。

正解は、④過去の販売数から将来の売り上げを予測するになります!
まず最初に、機械学習とは、人間の脳のような学習機能をコンピューターに持たせる技術の総称で、多くのデータから推論を繰り返すことで規則性を見つけていく。機械学習には。教師あり学習と教師なし学習、強化学習の3種類がある。教師あり学習とは、問題と正解がセットになったデータを使うことで、コンピューターに学習させる方法になる。通常は、入力値とそれに対する正解がセットになった学習用データを人間が大量に用意する。
そのため、過去の販売数や天候による影響といった要素を学習して将来の売り上げを予測することは教師あり学習にあたります。
①バナナの画像とりんごの画像を大量に与えて似ているものをグループ分けする
こちらは教師なし学習になります。この学習方法は、正解となるデータは与えられず入力データのみを与えてトレーニングさせます。データを与えるとAIが構造や特徴を分析して、グループ分けをしたり、データの簡略化をはかります。しかし、AIはデータをグループ分けするだけでグループの意味づけを行うことはできません。
②試行錯誤を行いながら効果が最大になる操作方法を学習する
こちらは、強化学習になります。将棋や囲碁などの、こちらが何かの動作を行うと、それに対して周囲の環境が変化する状況で、試行錯誤を行いながら環境の変化と得られる報酬を観測し、効果が最大になるような操作方法を学習していきます。
③商品購入時におすすめの商品を教えてくれる
こちらは、教師なし学習になります。例えば、ある商品を購入したときに、その商品と合わせて買ってくれそうな商品をお勧めしたい場合、人間には判断ができません。正解データを使わずに、誰がどの商品を買ったかというデータを大量に学習させることで商品の相関を自動で計算する学習を行います。